多田元弁護士 講演会 子どもの権利を考える−自己肯定感を支えるために−
●日時:2014年 11月9日(日) 14:00〜
●場所:東京都北区岸町ふれあい館
●会費:1000円 ※当日会場でお受けします。できるだけ事前お申込をお願いします。
●講師:多田元(ただはじめ)さん 弁護士・本ネットワーク監事・全国不登校新聞社代表理事
↓クリックすると、PDFファイルを開きます。
●お申込: メールにて
タイトル「多田さん講演会」、
本文に「お名前」「(あれば)ご所属・お立場」「郵便番号」「住所」「電話番号」「メールアドレス」
info◎futoko-net.org に送信(◎を半角の@に変えて送信してください)
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今年は、子どもの権利条約を日本政府が批准して20周年。
登校拒否・不登校を考える全国ネットワークでは、子どもの権利条約を大切に活動してきた弁護士の多田元さんの講演会を開催します。
多田さんは、不登校の子どもたちの居場所の運営、親の会の世話人、自立援助ホームの立ち上げ、不登校新聞の代表理事などなど、様々な活動に携わっておられ、自己肯定感を支えるには、権利の理解はとても大事と言っておられます。
お子さんのいじめ・不登校から多くの学び、弁護士として子どもの権利を大切に様々な事件に関わってきました。 親の方をはじめ、教員や教育関係の方、カウンセラーなど心理関係の方、福祉関係の方、学生さんなど、子どもに関わる方々、関わろうという様々な立場の皆さんのご参加をお待ちしています。
●日時:2014年 11月9日(日) 14:00〜
●場所:東京都北区岸町ふれあい館 交通:JR京浜東北線・東京メトロ南北線「王子駅」 徒歩5分 住所:東京都北区岸町1−6−17
●会費:1000円 ※当日会場でお受けします。
●講師:多田元(ただはじめ)さん 弁護士・本ネットワーク監事・全国不登校新聞社代表理事
二人の息子がそれぞれに中学校の不登校を経験。長男は1985年全国でいじめ自殺が相次いだ時代に小学校でいじめを受けたのでした。
二男は体罰や不合理な校則が横行する中学校に入学するや、この学校は変だと言って不登校をしました。
その長男、二男の姿から多くのことを学びました。
1989年子どもの権利条約が成立した年に子どものパートナーを志す弁護士活動を始めました。
全国不登校新聞社、子どもセンターパオの自立援助ホームなどの活動を通じて子どもの視点で考えることを子どもたちから学んでいます。
2014年10月19日
11月9日(日)多田元さん講演会(全国ネット主催)
posted by 考える会 at 09:57| そのほかお知らせ
2013年12月15日
2月16日「30周年」記念イベントを開催
登校拒否を考える会は、1984年1月、最初の例会を開催し、産声をあげました。
それから30年。30周年を記念したイベントを、2014年2月の第3日曜日、16日に開催します。
午前中は、30年という状況に合わせ、この間社会的に認知されるようになったひきこもり当事者と家族のライフプランを考える学習会。
午後は、奥地圭子が講演で30年間を振り返ったあと、親と当事者が登場して、それぞれの視点から不登校を語り合うシンポジウムを開催します。
30年で変わったものは何か? 変わらないものは何か? そこから、子どもと関わる中で大切なものが見えてくると考えています。
もちろんこの会に出会ったのはつい最近、という方も、あら、お久しぶりじゃないですかという方も、皆さん集っていただける企画をしております。
どうぞ、みなさまご参加ください。
日時●2014年2月16日(日)10時〜16時30分
時間・内容・会費●
(午前)
10:00〜12:00
学習会(講演)
「ひきこもり等の世帯の生活設計」
〜公的制度の活用やライフプランの立て方〜(仮)
参加費500円
(午後)
13:00〜16:30
奥地圭子講演「登校拒否を考える会30周年を迎えて」
シンポジウム「親・当事者が語る不登校・登校拒否」(仮)
参加費700円
17:00〜18:00
懇親会(東京シューレ王子にて)
参加費1000円
会場●(東京シューレ王子向かい)岸町ふれあい館
交通:JR京浜東北線・東京メトロ南北線「王子駅」 徒歩5分
住所:東京都北区岸町1−6−17

主催・お問い合わせ●登校拒否を考える会
電話03−5993−3136 [info◎shure.or.jp]
(12/27情報追加)
それから30年。30周年を記念したイベントを、2014年2月の第3日曜日、16日に開催します。
午前中は、30年という状況に合わせ、この間社会的に認知されるようになったひきこもり当事者と家族のライフプランを考える学習会。
午後は、奥地圭子が講演で30年間を振り返ったあと、親と当事者が登場して、それぞれの視点から不登校を語り合うシンポジウムを開催します。
30年で変わったものは何か? 変わらないものは何か? そこから、子どもと関わる中で大切なものが見えてくると考えています。
もちろんこの会に出会ったのはつい最近、という方も、あら、お久しぶりじゃないですかという方も、皆さん集っていただける企画をしております。
どうぞ、みなさまご参加ください。
日時●2014年2月16日(日)10時〜16時30分
時間・内容・会費●
(午前)
10:00〜12:00
学習会(講演)
「ひきこもり等の世帯の生活設計」
〜公的制度の活用やライフプランの立て方〜(仮)
参加費500円
(午後)
13:00〜16:30
奥地圭子講演「登校拒否を考える会30周年を迎えて」
シンポジウム「親・当事者が語る不登校・登校拒否」(仮)
参加費700円
17:00〜18:00
懇親会(東京シューレ王子にて)
参加費1000円
会場●(東京シューレ王子向かい)岸町ふれあい館
交通:JR京浜東北線・東京メトロ南北線「王子駅」 徒歩5分
住所:東京都北区岸町1−6−17

主催・お問い合わせ●登校拒否を考える会
電話03−5993−3136 [info◎shure.or.jp]
(12/27情報追加)
posted by 考える会 at 20:13| そのほかお知らせ
2012年02月19日
毎年恒例の全国合宿は7月28日・29日、北海道・札幌定山渓温泉で!

毎年「登校拒否・不登校を考える全国ネットワーク」で開催している全国大会(全国合宿)、今年は7月28日・29日に、北海道札幌市の定山渓温泉「定山渓グランドホテル瑞苑」にて開催します。
お招きするゲストには、汐見稔幸さん(白梅学園大学学長、東京大学名誉教授)、田中康雄さん(北海道大学教授)をはじめ、「べてるの家」からもお招きいたします。
夏の北海道、是非みなさんで旅行がてら行きましょう!
■ホームページ
http://www.futoko-net.org/2012/
■ツイッター
@futokonet
★夏の北海道は飛行機がスグに満席になります。ぜひ早めの手配/申込みを。
posted by 考える会 at 09:12| そのほかお知らせ
2010年10月31日
不登校・発達障がいと医療 〜11月14日(日)東京都内で開催
11月14日、次のような集まりがあります。ぜひお出かけください。(考える会会員の方は割引もあります。割引は事前登録が必要ですので、考える会事務局までお知らせください)
登校拒否・不登校を考える全国ネットワークホームページ(http://www.futoko-net.org/news/2010/post-11.html)より転載
不登校・発達障がいと医療について考える集いを、児童精神科医の門 眞一郎さんをお招きして、11月14日(日)、東京都お茶の水の明治大学「紫紺館」にて開催します。
●日時:2010年11月14日(日)午後1:00〜5:00
●会場 明治大学駿河台キャンパス 紫紺(しこん)館(最寄り 御茶ノ水駅、神保町駅)
●参加費 1500円(事前申込み不要、団体正会員には割引あり)
現在、不登校や発達障害をめぐって医療に関わる人は増えており、どう考えたらいいか悩む、という声も寄せられています。そこで、精神科医の門 眞一郎さんをお招きしての講演と、当事者の親の立場からのシンポジウムの二本立てで、子どもたちと医療との関係、連携のあり方について考えあいます。
親の方をはじめ、医師や医療に関わる方、教員や教育関係の方、カウンセラー、福祉関係の方、学生さんなど、子どもに関わる様々な立場の皆さんの、全国各地からのご参加をお待ちしています。
●プログラム
* ごあいさつ 1:00〜 代表理事 奥地圭子
* 【第1部】1:05〜門 眞一郎さん講演
* 【第2部】3:15〜親の立場から考える医療シンポジウム
●講師:門 眞一郎(かどしんいちろう)さん
児童精神科医。1948年広島県生まれ。
この3月まで京都市児童福祉センター・京都市発達障害者支援センター"かがやき"センター長を兼務。昨年秋の日本児童青年精神医学会第50回京都総会では会長を務める。
現在も京都市児童福祉センターに非常勤の児童精神科医として関わる。
●会場「明治大学 紫紺(しこん)館」
JR総武線「御茶ノ水駅」
地下鉄半蔵門線・新宿線・三田線「神保町駅」など
千代田区神田小川町3−22−14
●参加費:1500円
※登校拒否を考える会の会員の方はは事前申込みで500円に割引します。
事前にお知らせください。(03−5993−3135)
●NPO法人登校拒否・不登校を考える全国ネットワーク主催
●独立行政法人福祉医療機構 社会福祉振興 助成事業
登校拒否・不登校を考える全国ネットワークホームページ(http://www.futoko-net.org/news/2010/post-11.html)より転載
不登校・発達障がいと医療について考える集いを、児童精神科医の門 眞一郎さんをお招きして、11月14日(日)、東京都お茶の水の明治大学「紫紺館」にて開催します。
●日時:2010年11月14日(日)午後1:00〜5:00
●会場 明治大学駿河台キャンパス 紫紺(しこん)館(最寄り 御茶ノ水駅、神保町駅)
●参加費 1500円(事前申込み不要、団体正会員には割引あり)
現在、不登校や発達障害をめぐって医療に関わる人は増えており、どう考えたらいいか悩む、という声も寄せられています。そこで、精神科医の門 眞一郎さんをお招きしての講演と、当事者の親の立場からのシンポジウムの二本立てで、子どもたちと医療との関係、連携のあり方について考えあいます。
親の方をはじめ、医師や医療に関わる方、教員や教育関係の方、カウンセラー、福祉関係の方、学生さんなど、子どもに関わる様々な立場の皆さんの、全国各地からのご参加をお待ちしています。
●プログラム
* ごあいさつ 1:00〜 代表理事 奥地圭子
* 【第1部】1:05〜門 眞一郎さん講演
* 【第2部】3:15〜親の立場から考える医療シンポジウム
●講師:門 眞一郎(かどしんいちろう)さん
児童精神科医。1948年広島県生まれ。
この3月まで京都市児童福祉センター・京都市発達障害者支援センター"かがやき"センター長を兼務。昨年秋の日本児童青年精神医学会第50回京都総会では会長を務める。
現在も京都市児童福祉センターに非常勤の児童精神科医として関わる。
●会場「明治大学 紫紺(しこん)館」
JR総武線「御茶ノ水駅」
地下鉄半蔵門線・新宿線・三田線「神保町駅」など
千代田区神田小川町3−22−14
●参加費:1500円
※登校拒否を考える会の会員の方はは事前申込みで500円に割引します。
事前にお知らせください。(03−5993−3135)
●NPO法人登校拒否・不登校を考える全国ネットワーク主催
●独立行政法人福祉医療機構 社会福祉振興 助成事業
posted by 考える会 at 22:09| そのほかお知らせ
2010年09月19日
2009年早稲田合宿の記録集が完成しました

20周年を記念して開催された全国合宿。その「暑い2日間」を凝縮した記録集です。
●もくじ
1.基調講演 〜奥地圭子
「子どもはいのち、という原点から」
2.親シンポジウム
「不登校・親として、仲間として」
3.特別講演 〜芹沢俊介
「社会的引きこもり論から存在論的ひきこもり論へ」
4.スペシャルシンポジウム
〜内田良子/喜多明人/山下英三郎
「不登校、これまで、これから」
5.子ども・若者リレートーク
「不登校を生きて」
●A5判並製 176ページ
●定価1365円(税込)
●ISBN978-4-903192-15-4
●登校拒否を考える全国ネットワーク・フリースクール全国ネットワーク 編
●東京シューレ出版刊
※お求めになりたい方は、考える会事務局までお問い合わせいただくか、お近くの書店・ネット書店等でお求め下さい。
amazon、楽天、セブンネットショッピング、bk1
posted by 考える会 at 09:45| そのほかお知らせ
2010年05月16日
夏の全国合宿、今年は8月21日(土)・22日(日)に福島・磐梯熱海温泉にて
毎年恒例夏の全国合宿は、今年は21回目を迎えます。
毎年各地の親の会が持ち回りで開催、様々な出会いとふれあい、学びあいが生まれる熱い合宿の企画です。
そして今年は8月21日(土)・22日(日)に福島・磐梯熱海温泉にて開催です。
「全国合宿」ご案内ページができていますので、ぜひご覧ください。
同時開催で、全国の子どもたちが集まる「交流合宿」も開催しています。あわせてご参加ください。ご家族での宿泊参加には割引もあります。
お申し込みも開始しています。ぜひ多くの方のご参加をお待ちしています!
■大人合宿公式ホームページ■
■子ども合宿案内ホームページ■
毎年各地の親の会が持ち回りで開催、様々な出会いとふれあい、学びあいが生まれる熱い合宿の企画です。
そして今年は8月21日(土)・22日(日)に福島・磐梯熱海温泉にて開催です。
「全国合宿」ご案内ページができていますので、ぜひご覧ください。
同時開催で、全国の子どもたちが集まる「交流合宿」も開催しています。あわせてご参加ください。ご家族での宿泊参加には割引もあります。
お申し込みも開始しています。ぜひ多くの方のご参加をお待ちしています!
■大人合宿公式ホームページ■
■子ども合宿案内ホームページ■
posted by 考える会 at 11:23| そのほかお知らせ
2009年07月06日
8月は22(土)23日(日)の全国合宿にお越しください。
毎年恒例の「夏の合宿」、全国合宿となってから今年で20回目となります。
今年の開催は久しぶりの東京。
早稲田大学を会場に、全国各地の仲間たちが集まり、医師や弁護士などの講師の方々のお話や、先輩・同じ立場にある仲間たちの経験から学び合い、交流しあう2日間。
子ども主催の子ども交流合宿も同時開催します。
ぜひ今からご予定ください。
●主催
NPO法人登校拒否・不登校を考える全国ネットワーク
NPO法人フリースクール全国ネットワーク
●日程 8月22日(土)13時〜23日(日)16時
※宿泊・日帰りのどちらも可能です。
●会場 早稲田大学
(最寄り:東西線「早稲田」、都電「早稲田」
副都心線「西早稲田駅」)
●プログラム概要
22日
基調講演「第20回大会を迎えて」奥地圭子
親シンポジウム「不登校・親として、仲間として」
20周年記念パーティー
(そのあと、宿泊者向け企画あり)
23日
芹沢俊介さん特別講演(引きこもりについて)
テーマ別分科会(内田良子さん、多田元さんなども参加)
シンポジウム「不登校これまでこれから」
山下英三郎さん(日本社会事業大学)
喜多明人さん(早稲田大学)
内田良子さん(心理カウンセラー)
子ども若者リレートーク「不登校を生きて」
など
●参加費用
20歳以上
宿泊参加19000円(パーティー代、宿泊費込み)
日帰り参加
22日のみ6500円(パーティー代込み)
23日のみ4500円
両日参加10000円(パーティー代込み)
●締め切り7月3日(金)←締め切りすぎていますが、まだお申し込み受けられます。お問い合せください。
●お申し込み方法 郵便振替をご利用ください。
(大人合宿・子ども合宿同じお申し込み先になります)
●詳しくは、「登校拒否・不登校を考える全国ネットワーク」事務局まで、資料をご請求ください。
電話・FAX 03−3906−5614
今年の開催は久しぶりの東京。
早稲田大学を会場に、全国各地の仲間たちが集まり、医師や弁護士などの講師の方々のお話や、先輩・同じ立場にある仲間たちの経験から学び合い、交流しあう2日間。
子ども主催の子ども交流合宿も同時開催します。
ぜひ今からご予定ください。
●主催
NPO法人登校拒否・不登校を考える全国ネットワーク
NPO法人フリースクール全国ネットワーク
●日程 8月22日(土)13時〜23日(日)16時
※宿泊・日帰りのどちらも可能です。
●会場 早稲田大学
(最寄り:東西線「早稲田」、都電「早稲田」
副都心線「西早稲田駅」)
●プログラム概要
22日
基調講演「第20回大会を迎えて」奥地圭子
親シンポジウム「不登校・親として、仲間として」
20周年記念パーティー
(そのあと、宿泊者向け企画あり)
23日
芹沢俊介さん特別講演(引きこもりについて)
テーマ別分科会(内田良子さん、多田元さんなども参加)
シンポジウム「不登校これまでこれから」
山下英三郎さん(日本社会事業大学)
喜多明人さん(早稲田大学)
内田良子さん(心理カウンセラー)
子ども若者リレートーク「不登校を生きて」
など
●参加費用
20歳以上
宿泊参加19000円(パーティー代、宿泊費込み)
日帰り参加
22日のみ6500円(パーティー代込み)
23日のみ4500円
両日参加10000円(パーティー代込み)
●締め切り
●お申し込み方法 郵便振替をご利用ください。
(大人合宿・子ども合宿同じお申し込み先になります)
●詳しくは、「登校拒否・不登校を考える全国ネットワーク」事務局まで、資料をご請求ください。
電話・FAX 03−3906−5614
2008年09月27日
京都での事件を受けて(1)
京都での「フリースクールでの事件」として報じられている施設内虐待事件について、NPO法人東京シューレと学校法人東京シューレ学園は、次のようなアピールを発表しました。
丹波ナチュラルスクール虐待事件についてのアピール
報道によれば、2008年9月9日に京都府丹波ナチュラルスクールの経営者と責任者が入所者の少女に暴力をふるい、怪我を負わせたとして逮捕された。丹波ナチュラルスクールでは、子どもの寝込みを襲い、手錠をかけ拉致してきた。2005年5月には拉致・移送中に少年1人が死亡させられている。ナチュラルスクールでは収容されている子ども・若者はプレハブの外から施錠され監禁されていた。親が面談を求めても会わせなかったり、プレハブを見せなかったりしていた。そして、平手や木刀での暴力が日常的であり、木に裸同然でくくられたというようなことも起きていた。食生活も粗末な食べ物しか与えられず、子ども・若者たちはやせていき、近隣の人々が心配する有様だった。もしこれが事実とすれば、これらの状況は、何重にも法を犯し、人権がまったく尊重されておらず、教育と呼べるものではなかったことは明らかだといえる。そしてこのような事件は、二度と繰り返されてはいけない事件である。
このような事件が起きた背景には、子どもも親も追い詰められ途方に暮れてしまう状況がある。丹波ナチュラルスクールのホームページには「あらゆる相談、カウンセリング等を受けてこられ、諸機関では出来ないと思われた場合、最終的に相談にこられるスクールです」とあった。学校や職場などで子ども・若者が追い詰められる状況があり、さらにこの状況を理解できない親が子どもを追い詰めてしまい、親自身も困り果て、わらをもつかむ気持ちで、丹波ナチュラルスクールのような矯正施設に多額の費用を払ってまでもすがってしまう現実がある。 逮捕時、
保護された3人の少女のほかに2人の未成年を含む男女12人が収容されていたという。
今回のように子ども・若者が、追い詰められた家族によって矯正施設に入れられ、人権無視の極限状態を強要される事件は繰り返されている。古くは戸塚ヨットスクール、不動塾、風の子学園、最近ではアイメンタルスクール、長田塾などによる事件だ。子どもの暴力に接する親は怖い。しかし、暴力に訴えざるを得ない子どもも困り果て、苦しんでいる。子どものSOSともいえる暴力を矯正施設の暴力で押さえ込むことは解決につながるどころか、かえって子どもの意思を無視して入所させた親との間に強い不信感をもたらす。親は、どんなに困ったとしても子どもを預ける場合はどのような場所なのか自分の目で確かめ、信頼に足るところでなければ預けるべきではないし、本人の意思を無視するべきではない。また、社会がこれらのような人権を無視した暴力による矯正施設を許さず、子ども・若者への理解を深めることが重要だ。
今回、丹波ナチュラルスクールはフリースクールとして報道された。しかし、丹波ナチュラルスクールのホームページには「家庭内暴力、ひきこもり、校内暴力、情緒障害等」の子どもを対象とした「スクール」と書かれており、自らをフリースクールとは書いていない。このような矯正施設をフリースクールと呼ぶことがもたらす混乱もまた私たちは危惧する。フリースクールは法制度上の定義はない。しかし、「フー(自由) 」という語の意味はむしろ「拉致・監禁」の対極に位置するもので、子ども・若者の主体性を尊重する言葉である。全国約50のフリース
クールが加盟するNPO法人フリースクール全国ネットワークでは「子ども中心の理念に立って運営するフリースクール、フリースペース、子どもの居場所、ホームエデュケーションのネットワークなどの団体」を広義のフリースクールとみなしている。フリースクールは、自己と他者の尊重をベースとした子ども中心の教育を親、スタッフがサポートし実現する場である。丹波ナチュラルスクールのような矯正施設をフリースクールとして扱うことは、フリースクールの概念を混乱させ、フリースクールで学ぶ子どもやその親を苦しめるものである。
私たちは、 このような子ども・若者の人権を蹂躙するような施設を存在させないような社会をつくっていくこと、このような矯正施設をマスメディアがフリースクールと呼び、社会全般がフリースクールの概念を混乱させることのないよう強く訴えるものである。
2008年9月17日
特定非営利活動法人東京シューレ(電話:03-5993-3135)
学校法人東京シューレ学園(電話:03-5678-8171)
www.tokyoshure.jp
丹波ナチュラルスクール虐待事件についてのアピール
報道によれば、2008年9月9日に京都府丹波ナチュラルスクールの経営者と責任者が入所者の少女に暴力をふるい、怪我を負わせたとして逮捕された。丹波ナチュラルスクールでは、子どもの寝込みを襲い、手錠をかけ拉致してきた。2005年5月には拉致・移送中に少年1人が死亡させられている。ナチュラルスクールでは収容されている子ども・若者はプレハブの外から施錠され監禁されていた。親が面談を求めても会わせなかったり、プレハブを見せなかったりしていた。そして、平手や木刀での暴力が日常的であり、木に裸同然でくくられたというようなことも起きていた。食生活も粗末な食べ物しか与えられず、子ども・若者たちはやせていき、近隣の人々が心配する有様だった。もしこれが事実とすれば、これらの状況は、何重にも法を犯し、人権がまったく尊重されておらず、教育と呼べるものではなかったことは明らかだといえる。そしてこのような事件は、二度と繰り返されてはいけない事件である。
このような事件が起きた背景には、子どもも親も追い詰められ途方に暮れてしまう状況がある。丹波ナチュラルスクールのホームページには「あらゆる相談、カウンセリング等を受けてこられ、諸機関では出来ないと思われた場合、最終的に相談にこられるスクールです」とあった。学校や職場などで子ども・若者が追い詰められる状況があり、さらにこの状況を理解できない親が子どもを追い詰めてしまい、親自身も困り果て、わらをもつかむ気持ちで、丹波ナチュラルスクールのような矯正施設に多額の費用を払ってまでもすがってしまう現実がある。 逮捕時、
保護された3人の少女のほかに2人の未成年を含む男女12人が収容されていたという。
今回のように子ども・若者が、追い詰められた家族によって矯正施設に入れられ、人権無視の極限状態を強要される事件は繰り返されている。古くは戸塚ヨットスクール、不動塾、風の子学園、最近ではアイメンタルスクール、長田塾などによる事件だ。子どもの暴力に接する親は怖い。しかし、暴力に訴えざるを得ない子どもも困り果て、苦しんでいる。子どものSOSともいえる暴力を矯正施設の暴力で押さえ込むことは解決につながるどころか、かえって子どもの意思を無視して入所させた親との間に強い不信感をもたらす。親は、どんなに困ったとしても子どもを預ける場合はどのような場所なのか自分の目で確かめ、信頼に足るところでなければ預けるべきではないし、本人の意思を無視するべきではない。また、社会がこれらのような人権を無視した暴力による矯正施設を許さず、子ども・若者への理解を深めることが重要だ。
今回、丹波ナチュラルスクールはフリースクールとして報道された。しかし、丹波ナチュラルスクールのホームページには「家庭内暴力、ひきこもり、校内暴力、情緒障害等」の子どもを対象とした「スクール」と書かれており、自らをフリースクールとは書いていない。このような矯正施設をフリースクールと呼ぶことがもたらす混乱もまた私たちは危惧する。フリースクールは法制度上の定義はない。しかし、「フー(自由) 」という語の意味はむしろ「拉致・監禁」の対極に位置するもので、子ども・若者の主体性を尊重する言葉である。全国約50のフリース
クールが加盟するNPO法人フリースクール全国ネットワークでは「子ども中心の理念に立って運営するフリースクール、フリースペース、子どもの居場所、ホームエデュケーションのネットワークなどの団体」を広義のフリースクールとみなしている。フリースクールは、自己と他者の尊重をベースとした子ども中心の教育を親、スタッフがサポートし実現する場である。丹波ナチュラルスクールのような矯正施設をフリースクールとして扱うことは、フリースクールの概念を混乱させ、フリースクールで学ぶ子どもやその親を苦しめるものである。
私たちは、 このような子ども・若者の人権を蹂躙するような施設を存在させないような社会をつくっていくこと、このような矯正施設をマスメディアがフリースクールと呼び、社会全般がフリースクールの概念を混乱させることのないよう強く訴えるものである。
2008年9月17日
特定非営利活動法人東京シューレ(電話:03-5993-3135)
学校法人東京シューレ学園(電話:03-5678-8171)
www.tokyoshure.jp
京都の事件を受けて(2)
京都での「フリースクールでの事件」として報じられている施設内虐待事件について、NPO法人登校拒否・不登校を考える全戸くんっとワークとNPO法人フリースクール全国ネットワークは、次のようなアピールを発表しました。
丹波ナチュラルスクール暴行事件に関するアピール
ひきこもりや不登校・家庭内暴力などの子ども・成人を寄宿させ預かる「丹波ナチュラルスクール」の経営者らが、9月9日京都府警に逮捕されました。きっかけは、入所者ら12人が鍵つきの部屋に監禁されていましたが、そのうち17日間の怪我を負った女子中学生が脱走し、コンビニにかけこみ、店員の通報で南丹署に保護された事からでした。以後、この施設の日常的暴力、食事、入浴、トイレなどの非人間的扱い、拉致と呼べるような「お迎え」、入所直後従順にさせるための暴行などの実態が次々と明るみに出されました。また、親の面会は初期3ヶ月は禁止、面会も本堂に限られ、生活場面は見せられず、月謝は10万〜20万、入所時に200万〜350万円の多額な費用が入用でした。
以上のような報道が事実とすれば、これは教育でなく犯罪であり、入所者を暴力で支配する収容所であり、このようなひどい人権侵害は、絶対に許されてはならず、心から怒りをおぼえています。
また、丹波ナチュラルスクールは、フリースクールと報道されていますが、それについても問題を感じます。丹波ナチュラルスクールは系列としては、かつて似た人権侵害をひきおこした戸塚ヨットスクール、不動塾、風の子学園、アイメンタルスクールと同様、矯正施設といえます。日本にフリースクールが誕生した1980年代、誰も戸塚ヨットスクールなどのことをフリースクールと呼ぶ人はいませんでした。しかし、90年代様々な不登校の受け皿が増えるにつれ、不登校の子どもが行くところがフリースクールと呼ばれるようになり概念の混乱が生じています。
私たちは、全国約50のフリースクールがつながっているネットワークですが、子どもの権利を守り発展させるために活動しており、子どもを成長の主体と考え、子ども中心の理念に従って活動する団体をフリースクールと認識しています。丹波ナチュラルスクールのような施設は、フリースクールの対極にあるともいえるもので、フリースクールと報道されたための誤解や偏見から発生した風評被害や子どもたちの受けた不安は看過できません。
また、親の困った状況につけこむかのようなビジネスのあり方にも、気をつける必要があります。親としては、このような、内部を見せない、子どもに自由に会えない、子どもが自由に通信できない、入退所等意志を尊重されない、そしてあまりに高額というようなところは用心が必要です。
では、不登校、ひきこもり、家庭内暴力などで悩んだ親はどうしたらいいでしょうか。全国には親の会がたくさんあり、私たちは現在約60団体がつながりあって、親の学びあい、支えあいをやってきました。そこには、親どうしのたくさんの経験が蓄積され、こんなむごいやり方をしなくても子どもが落ち着き、成長し、それぞれの道を歩んでおります。強引に直してもらう発想ではなく、ともに考えあい、子どもが安心できる道を見つけていこうではありませんか。
なお、このような事件をおこさぬように、行政の規制を求める声も上がっています。フリースクールは不登校が増加する日本社会にあって、学校以外の子どもの居場所をつくり、子どもや親のニーズに応え、子ども達に喜ばれる活動を創り出してきましたが、いまだに公的支援のない中、ボランティア的熱意によって活動を行なってきています。規制ではなく、行政とフリースクールのよき連携を進めて行くことによって、フリースクールの情報も共有され、このような人権侵害も防いでいけると考えています。
今後このような虐待事件がおこることのないよう、私たちも、ますます悩んでいる人々とつながり、その努力を行なっていく決意ですが、社会全体が不登校やひきこもり、家庭内暴力の子ども・若者への理解を深め、体罰容認の風潮をあらため、子ども・若者の人権が守られる社会となるよう心より訴えます。
2008年9月25日
NPO法人フリースクール全国ネットワーク
NPO法人登校拒否・不登校を考える全国ネットワーク
丹波ナチュラルスクール暴行事件に関するアピール
ひきこもりや不登校・家庭内暴力などの子ども・成人を寄宿させ預かる「丹波ナチュラルスクール」の経営者らが、9月9日京都府警に逮捕されました。きっかけは、入所者ら12人が鍵つきの部屋に監禁されていましたが、そのうち17日間の怪我を負った女子中学生が脱走し、コンビニにかけこみ、店員の通報で南丹署に保護された事からでした。以後、この施設の日常的暴力、食事、入浴、トイレなどの非人間的扱い、拉致と呼べるような「お迎え」、入所直後従順にさせるための暴行などの実態が次々と明るみに出されました。また、親の面会は初期3ヶ月は禁止、面会も本堂に限られ、生活場面は見せられず、月謝は10万〜20万、入所時に200万〜350万円の多額な費用が入用でした。
以上のような報道が事実とすれば、これは教育でなく犯罪であり、入所者を暴力で支配する収容所であり、このようなひどい人権侵害は、絶対に許されてはならず、心から怒りをおぼえています。
また、丹波ナチュラルスクールは、フリースクールと報道されていますが、それについても問題を感じます。丹波ナチュラルスクールは系列としては、かつて似た人権侵害をひきおこした戸塚ヨットスクール、不動塾、風の子学園、アイメンタルスクールと同様、矯正施設といえます。日本にフリースクールが誕生した1980年代、誰も戸塚ヨットスクールなどのことをフリースクールと呼ぶ人はいませんでした。しかし、90年代様々な不登校の受け皿が増えるにつれ、不登校の子どもが行くところがフリースクールと呼ばれるようになり概念の混乱が生じています。
私たちは、全国約50のフリースクールがつながっているネットワークですが、子どもの権利を守り発展させるために活動しており、子どもを成長の主体と考え、子ども中心の理念に従って活動する団体をフリースクールと認識しています。丹波ナチュラルスクールのような施設は、フリースクールの対極にあるともいえるもので、フリースクールと報道されたための誤解や偏見から発生した風評被害や子どもたちの受けた不安は看過できません。
また、親の困った状況につけこむかのようなビジネスのあり方にも、気をつける必要があります。親としては、このような、内部を見せない、子どもに自由に会えない、子どもが自由に通信できない、入退所等意志を尊重されない、そしてあまりに高額というようなところは用心が必要です。
では、不登校、ひきこもり、家庭内暴力などで悩んだ親はどうしたらいいでしょうか。全国には親の会がたくさんあり、私たちは現在約60団体がつながりあって、親の学びあい、支えあいをやってきました。そこには、親どうしのたくさんの経験が蓄積され、こんなむごいやり方をしなくても子どもが落ち着き、成長し、それぞれの道を歩んでおります。強引に直してもらう発想ではなく、ともに考えあい、子どもが安心できる道を見つけていこうではありませんか。
なお、このような事件をおこさぬように、行政の規制を求める声も上がっています。フリースクールは不登校が増加する日本社会にあって、学校以外の子どもの居場所をつくり、子どもや親のニーズに応え、子ども達に喜ばれる活動を創り出してきましたが、いまだに公的支援のない中、ボランティア的熱意によって活動を行なってきています。規制ではなく、行政とフリースクールのよき連携を進めて行くことによって、フリースクールの情報も共有され、このような人権侵害も防いでいけると考えています。
今後このような虐待事件がおこることのないよう、私たちも、ますます悩んでいる人々とつながり、その努力を行なっていく決意ですが、社会全体が不登校やひきこもり、家庭内暴力の子ども・若者への理解を深め、体罰容認の風潮をあらため、子ども・若者の人権が守られる社会となるよう心より訴えます。
2008年9月25日
NPO法人フリースクール全国ネットワーク
NPO法人登校拒否・不登校を考える全国ネットワーク
2007年09月05日
不登校政策へのアピール
昨月静岡県伊東で行われた全国合宿のエンディングで、不登校の子ども達に向けた政策について、私たち登校拒否を考える全国ネットワークと、NPO法人フリースクール全国ネットワークが合同で次のような「アピール」を採択しました。
(PDFファイルはこちら)
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私たちは全国から、ここ静岡県伊東に大人・子ども合わせて約六百名が集い、二日間交流し、学び合いました。
私たちは、不登校の子どもをもつ親であったり、フリースクールの関係者や不登校に関心を寄せる市民であったりする立場から現在の不登校の現状がもっと変わってほしいと思っています。
八月十日、新聞各紙は今年の学校基本調査速報を発表しました。それによると小中学生の不登校は五年ぶりに増加し、十二万七千人となり、しかも中学生は調査開始以来の四〇年間で過去最高を記録しました。
文科省は、「いじめ問題等により、無理に登校させなくてよいと考える親が増えた」ことも原因とし、「家庭を中心に登校を促す働きかけを続けたい」と言っています。今回の調査によれば、いじめによる不登校は四六八八人となっており、実数はもっと多いと思われますが、この数字どおりとしても五千人に近い子が、いじめに苦しんで不登校になった事実をどうとらえているのでしょうか。いじめがあっても学校復帰をという考え方では、自殺に追いつめられても不思議はなく、「無理に登校しないでよい」という親が増えたなら歓迎すべきことだと考えます。
ここ四年間、不登校数が微減であったのは各地の「不登校半減対策」や「不登校ゼロ作戦」などに象徴されるさまざまな登校圧力の結果でありました。そんな、子どもの気持ちを無視した数字減らしは限界があることを今回の五年ぶり増加は示しています。増加したからますます学校復帰を、という対応の仕方は子どもを追いつめるだけです。
わが国の不登校は、一九七五年以来激増し続けました。莫大な公費をかけた学校復帰政策がとられてきましたが、効を奏することなく増え続け三〇年、今では十二万人台を増減しています。これだけの子どもが学校と距離をとる時代に、学校復帰のみを目指すのでなく、子どもの意思を尊重し、学校以外の成長と学びのあり方も選べるようにすることが必要だと思っています。
私たちは、全国の経験から、学校復帰を当然とする考え方の中で、不登校の子どもや家族がどれほど否定的な存在とみなされたか、また自分でも罪悪感・劣等感に苦しんだか知っています。多くの心身症状や引きこもり、家庭内暴力、神経症、自傷行為なども、不登校への無理解と無関係ではありません。
一方、休息の権利を認め、不登校を受けとめ、学校以外のフリースクールやホームエデュケーションなど多様な教育のあり方と出会い、元気に自分らしく成長していった多くの人たちを知っています。
国や各行政は、不登校政策を今こそ転換し、子どもの最善の利益に立って、学校復帰一本でなく、多様な成長のあり方を認め、公的支援も含め、応援してください。
また、学校に苦しんで不登校となる子が後を絶たないことから、学校をもっと安心していられる場に変えてください。
社会は、不登校の子どもを偏見の目で見ることをやめてください。
私たちは全国ネットワーク結成以来、子どもから学び、また多くの人のつながりあいに支えられ、活動してきました。しかし、さほど改善されていない不登校の状況を踏まえ、以上をアピールする次第です。
二〇〇七年八月二六日 登校拒否を考える全国ネットワーク
NPO法人フリースクール全国ネットワーク
(PDFファイルはこちら)
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私たちは全国から、ここ静岡県伊東に大人・子ども合わせて約六百名が集い、二日間交流し、学び合いました。
私たちは、不登校の子どもをもつ親であったり、フリースクールの関係者や不登校に関心を寄せる市民であったりする立場から現在の不登校の現状がもっと変わってほしいと思っています。
八月十日、新聞各紙は今年の学校基本調査速報を発表しました。それによると小中学生の不登校は五年ぶりに増加し、十二万七千人となり、しかも中学生は調査開始以来の四〇年間で過去最高を記録しました。
文科省は、「いじめ問題等により、無理に登校させなくてよいと考える親が増えた」ことも原因とし、「家庭を中心に登校を促す働きかけを続けたい」と言っています。今回の調査によれば、いじめによる不登校は四六八八人となっており、実数はもっと多いと思われますが、この数字どおりとしても五千人に近い子が、いじめに苦しんで不登校になった事実をどうとらえているのでしょうか。いじめがあっても学校復帰をという考え方では、自殺に追いつめられても不思議はなく、「無理に登校しないでよい」という親が増えたなら歓迎すべきことだと考えます。
ここ四年間、不登校数が微減であったのは各地の「不登校半減対策」や「不登校ゼロ作戦」などに象徴されるさまざまな登校圧力の結果でありました。そんな、子どもの気持ちを無視した数字減らしは限界があることを今回の五年ぶり増加は示しています。増加したからますます学校復帰を、という対応の仕方は子どもを追いつめるだけです。
わが国の不登校は、一九七五年以来激増し続けました。莫大な公費をかけた学校復帰政策がとられてきましたが、効を奏することなく増え続け三〇年、今では十二万人台を増減しています。これだけの子どもが学校と距離をとる時代に、学校復帰のみを目指すのでなく、子どもの意思を尊重し、学校以外の成長と学びのあり方も選べるようにすることが必要だと思っています。
私たちは、全国の経験から、学校復帰を当然とする考え方の中で、不登校の子どもや家族がどれほど否定的な存在とみなされたか、また自分でも罪悪感・劣等感に苦しんだか知っています。多くの心身症状や引きこもり、家庭内暴力、神経症、自傷行為なども、不登校への無理解と無関係ではありません。
一方、休息の権利を認め、不登校を受けとめ、学校以外のフリースクールやホームエデュケーションなど多様な教育のあり方と出会い、元気に自分らしく成長していった多くの人たちを知っています。
国や各行政は、不登校政策を今こそ転換し、子どもの最善の利益に立って、学校復帰一本でなく、多様な成長のあり方を認め、公的支援も含め、応援してください。
また、学校に苦しんで不登校となる子が後を絶たないことから、学校をもっと安心していられる場に変えてください。
社会は、不登校の子どもを偏見の目で見ることをやめてください。
私たちは全国ネットワーク結成以来、子どもから学び、また多くの人のつながりあいに支えられ、活動してきました。しかし、さほど改善されていない不登校の状況を踏まえ、以上をアピールする次第です。
二〇〇七年八月二六日 登校拒否を考える全国ネットワーク
NPO法人フリースクール全国ネットワーク
2007年06月10日
8月25日・26日は、伊東へどうぞ
登校拒否を考える会も加盟している「登校拒否を考える全国ネットワーク」では、毎年夏に全国合宿を開催しています。
今年は、静岡県伊東温泉の「ハトヤホテル」を会場に、渡辺位(わたなべたかし)さん、辛淑玉(しんすご)さんをお招きして、開催します。
詳しくは、全国ネットワークのホームページをご覧ください。
申込み受付も開始しています。
今年は、静岡県伊東温泉の「ハトヤホテル」を会場に、渡辺位(わたなべたかし)さん、辛淑玉(しんすご)さんをお招きして、開催します。
詳しくは、全国ネットワークのホームページをご覧ください。
申込み受付も開始しています。
2007年05月12日
(月例会会場)「王子シューレ」案内
住所
東京都北区岸町1−9−19 コーエイビル
交通
●JR京浜東北線「王子」駅 北口改札より徒歩5分
●東京メトロ(地下鉄)「王子」駅 改札よりA5出口を出て、徒歩5分
東京都北区岸町1−9−19 コーエイビル
交通
●JR京浜東北線「王子」駅 北口改札より徒歩5分
●東京メトロ(地下鉄)「王子」駅 改札よりA5出口を出て、徒歩5分

2006年07月01日
「登校拒否を考える全国夏の全国合宿」今年は8月19・20日(土・日)、長野市松代で
毎年登校拒否を考える全国ネットワーク主催で開かれている「夏の全国合宿」、今年は8月19日(土)・20日(日)の1泊2日で、長野市松代で開催されます。
いろんな専門家・長く関わる方・経験者などなどのお話をたっぷり聞ける機会です。経験を交流し合ったり、理解を深めたりするきっかけになります。
ぜひご参加ください!
ホームページ
http://members.stvnet.home.ne.jp/setteokurai-zenkoku2006innagano/
>>子どもプログラムのページ
いろんな専門家・長く関わる方・経験者などなどのお話をたっぷり聞ける機会です。経験を交流し合ったり、理解を深めたりするきっかけになります。
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